SSブログ

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(4) [随想]

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(4)
 携帯 コンピュータの時代になると 

 今度アメリカ化学会が総力を挙げて作ったChemistryと言う大学初年度の教科書を作りましたが、これまでの化学の教科書のような有機化学、無機化学などの章はなく、初めから終わりまで「考えに考える化学」です。ある現象を示し、この現象はどう説明されるのか、その説明が正しいと言うことをどうやって証明するのか、他にもっと優れた説明はないのか、などなど考えに考える化学なのです。訳本の題に「叡智を養う化学」として売り出され始めましたが、これからはクリエイテイブな智慧を身に着けることが教育の最重要になります。

 Cambridge大学の入試にも、{教科書を丸暗記しているような学生は採らない}とはっきり書いてあります。自立して独創的に考え、判断することが出来る人材が求められます。

 クリエイテイブな人材養成の時代 ・・・ 次回に続く 

 

 これは連載

 


nice!(8)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(3) [随想]

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(3)
 携帯 コンピュータの時代になると

 そういう時代になりますと、例えば、教育はどうなっていくでしょうか。 皆ポケットに携帯用パソコンを持つ時代になりますと、教育は「ものしりを作る時代」ではなくなり、コンピュータができないことが出来る人材が求められます。益々早く変化する時代に適応しその早い社会の変化をリードする智慧を磨く教育になって来るのではないでしょうか。これまでの我が国には乏しかった探究的風土です。

 今度アメリカ化学会が ・・・ 次回に続く 

 

 これは連載

 


nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:学校

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(2) [随想]

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(2)
 携帯 コンピュータの時代になると

 最近では既に携帯で無線でパソコンに直結して事実上携帯用のパソコンが生まれつつあると言うことですし、これから十年二十年、益々身近にコンピューターの時代になってまいります。

 英語の綴りなどは携帯パソコンで何でもなく出てきましょうが、私は近頃人の名前を忘れて困ることが屡です。大分先になってしまうと思いますが、デジカメで写真を撮ってチョコチョコとするとその人の名前がfirst name共々ぽいと出てきたりすると便利なんだが、など思ったりしますが、矢張り大分先でしょうな。

そういう時代になりますと ・・・ 次回に続く 

 

 これは連載

 


nice!(9)  コメント(5) 
共通テーマ:学校

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(1) [随想]

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭(1)
  携帯 コンピュータの時代になると
                 (2007年9月18日)

皆さんよくいらっしゃいました。 司会者より乾杯の音頭をということで、ご指名により僭越ながら乾杯の音頭を取らせて頂きます。 よろしくご協和頂きます。 皆さんお若い方々にはお分かりにならないと思うのですが、人間歳をとってまいりますと頭の回転が鈍くなります。 しかしですね、一方で時代の変化は加速度的にドンドン早くなってまいります。 年寄りには恐ろしいほど早く変ってまいります。 この十年インターネットも60倍になったとか、世界のすべての人たちが国や宗教を超えて直接話し合える、これまでに人類が持ったことのなかった新しい文明が生まれつつあります。

 事実上携帯用のパソコンが ・・・ 次回に続く 

 

 これは連載

 


nice!(10)  コメント(3) 
共通テーマ:学校

ノースポール [随想]

 

 ノースポール 2008年1月

触媒討論会第100回を記念して

第100回触媒討論会懇親会での挨拶

に続いて第3弾は:

第百回触媒討論会懇親会での乾杯の音頭

携帯 コンピュータの時代になると

 

です。ご馳走を前にしての短いものです。

 

 次回に続く 

 

 

 これは連載

 


nice!(7)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

パンジー [冬休み]

 

パンジー 2008年1月

「老化との戦い」は一応前回で終りにしますが、次回のものも続きみたいなものかも知れません。

 


nice!(7)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

老化との戦い(11) [随想]

老化との戦い(11)

8月31日はマミの誕生日である。生きていれば80歳になる。お墓の中で待ちくたびれているかも。建築家の黒川紀章さんが亡くなった。妻で女優の若尾文子さんへの最後の言葉は「本当に好きだった」。見事な決めぜりふだ。マミに言いたかったせりふなのに。            〈2007年10月13日)

 

 連載は終り 


nice!(8)  コメント(4) 
共通テーマ:健康

老化との戦い(10) [随想]

老化との戦い(10)

 先週北大での国際集会で久しぶりでの英語での講演をする機会があったが、喋りながら適当な言葉がとっさに出てこなかったことがあった。 丁度人の名前がとっさに出て来ないのに似ている。 仕方なしに違った言い回しにして話をすることになった。 それでも親しい人から「流石立派な英語ですね」とお世辞を言われて、お世辞とは思いながら悪い気はしなかった。 歳をとると矢張り昔とは違ってくることが分かる。
                    (2007年9月28日)

  次回に続く 

 

 これは連載


nice!(8)  コメント(6) 
共通テーマ:健康

老化との戦い(9) [随想]

老化との戦い(9)

 しかし、玉城康四郎先生の言葉にある。 「人は八十を過ぎて漸く熟す」 流石に含蓄の深いいい言葉である。「生きる」という意味を日々身体に感じながら、世俗から開放されて自然に悟りの境地に「熟する」のである。若い時は考えもしなかった「生きる」という意味を八十を過ぎて漸く本当にその意味を「知る」ことになる。

 八十を過ぎたら 「余分な人生と思え」とも言われるが、それが案外に余分ではない、人生で最も大切な時期なのである。その大切な時期を経験できただけでも有り難く感謝しなければいけないのだが、未だ未だ熟し方が到底足りてない。しかし「老いる」ということは「生きている」ことである。 一日、一日感謝あるのみである。
                   (2007年8月31日)

 久しぶりでの英語での講演 ・・・ 次回に続く 

 

 これは連載


 


nice!(7)  コメント(6) 
共通テーマ:健康

老化との戦い(8) [随想]

老化との戦い (8)

  歳をとってきて楽しくなってきたのは、小さい子供が前よりも益々可愛くなってきた事である。大きな丸い可愛い目でじっと見られたりすると思わず頭をなぜてあげたくなる。次の世代への期待を含むのかもしれない。

 そういえばある独創的な素晴らしい学者に、子供用の科学入門書を書くのを勧めたとき、「次の世代の為に木を植えなさい」という言葉が出てきた。おだてに乗ってくれるかどうか。

 それに類することかもしれないが、近年の大学院生の研究がまるで単なる{練習問題}のようなことを、実験していることが殊に気になってくる。一生で初めて与えられる研究テーマが本人にとってはそれが「本当の研究」だと思い込まされたりすると、本人にとっては一生の損失である。正に被害者にさせている指導教官の罪も大きいが、折角の才能を持ちながら一生使わずに済ませられる院生が気になってしょうがない。                    (2007年8月31日)

 玉城康四郎先生の言葉 ・・・ 次回に続く 

 

 これは連載

 


nice!(7)  コメント(3) 
共通テーマ:健康

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。