ノーベル平和賞を劉さんに(4) [随想]
ノーベル平和賞を劉さんに(4)
2010年のノーベル平和賞を中国の民主活動家の劉暁波さんが受賞することになったという報道が10月9日の新聞に報道された。劉さんは2008年12月に中国の共産党体制の廃止や三権分立、集会の自由、一党独裁体制の廃止などを求めたいわゆる「08憲章」(中国の作家303人が署名)を書いた中心的人物として、また以前にも天安門事件の活発な指導者などで身柄を拘束されたこともあり、懲役11年で服役中の人物である。中国は平和賞の行方の気配を予め知ってノルウェイを事前に政治的な脅迫をしてはいたが、平和賞の委員会はそれを無視して、劉さんに決めたのである。(以下略)
このように習近平は太子党の一人として「四人組時代」の党に入り、その後の大変革の直後に党務に着いたところからして、多分その当時の大変革に直接前向きにかかわっていたと思われる。毛沢東の築いた「四人組」時代は毛沢東夫人の江青が第一人者であっただけに、それをひっくり返したということは、一党独裁の中での大変な変わり方であるだけに、当時としては大変な実行力を行使したと思えるのである。唯清華大学で彼が受けた教育は例の「文革時代」だけに、外国語にしても、また学んだはずの工業化学にしても、どれだけ身につけたものか解らない。これが私のその頃の体験からする憶測である。
(2010年12月12日)
その後「習近平の正体」という茅沢勤氏の書いた本(小学館発行)を読むと中国の政局で太子党の一人として習近平が裏表に父の助けを受けながら、文化革命の激しい政局の動きの中で身を立てて行った様子がよく書かれている。彼は福建省長だった02年に農業問題に関する論文で清華大学の法学博士になっている。そんなに勉強をする時間もない状態であったのに政治的意味も含まれていた可能性も高いという。上海の復旦大學のある教授は「自分の知る限り、多くの高官が権力と金銭を使って学歴を取得している」ということである。
近平が好きな言葉は「徳才兼備」、「以徳為政」であり、「以徳施政」といった言葉もたびたび用いてアピールしている。友人を大事にし、「おばあさんが瓜を買えるようにする」のも口癖にしていたという。 彼が本当に国家主席に承認されるかどか、彼の弱点を強いて言えば軍事関係の権力を手放さない勢力があること、彼は文化革命時代の不勉強で英語に弱いし、外国に滞在したこともなく、外交関係に必ずしも強くないということもあるのではないだろうか。
(2011年1月2日)
最近中東諸国で反政府デモが激しい勢いで起こっている。何十年もの独裁政治から民主主義への転換運動である。如何なる国も生活レベルがある程度を越すと民主主義への変換に移るということがこのホームページにもはっきりとうたっている。石油で潤って生活レベルが上がって来ると当然の動きになって来る現象であるようだ。
(2011年2月18日)
ノーベル平和賞を劉さんに (HPへ)
こんにちは^^
中国の細かい事情は知らないですが、共産党幹部の子弟はおおかた
アメリカ留学をしていると言いますけれど、この習近平氏は留学経験もないのですね。
ともあれ、中国が近代化され、まともな世界常識を持つ国になってくれることはありがたいですが・・・
ノーベル平和賞の一件からも分かるように、まだまだ道は遠いでしょうね。
by mimimomo (2011-03-05 11:53)
中国の軍事費は益々増大していますね。
中国の内部矛盾はいずれ変革に繋がると思います。
by Silvermac (2011-03-05 12:28)
こんにちは。
中東 中国 どうなっていくのでしょう?
by yakko (2011-03-05 16:46)
一時大分マスコミが取り上げてましたが結局劉さんの拘束やノーベル賞はどうなったんでしょう?
by 旅爺さん (2011-03-06 19:14)
平和でありたいものですね。
by mamii (2011-03-06 21:06)
日本の政府もガタガタですね。
by こうちゃん (2011-03-06 22:22)