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触媒討論会第100回を記念して(5) [随想]

触媒討論会第100回を記念して(5 9月17、18日(北大にて)

 殊に1960年パリーでの第二回国際触媒学会ICCで先生(Taylor先生)がPlenary lectureをなさって、その新しい基本的なアプローチの紹介をなさったのですが、講演直後、会場の出口で、友人が、「今日はタマル、タマルだったね」 と言われました。

 それが今回の討論会に引き続いて触媒化学研究センターのシンポジウムになったわけです。

次の()のなかは専門的ですので、専門外の方は読み飛ばしてください。

(例えば、W(タングステン)によるアンモニアの分解はアンモニアの分圧に無関係なゼロ次反応であると言うHinshelwoodらの報告から、当時のMoorの物理化学の本にはWの活性点はアンモニア分子が飽和吸着しているからであると皆が納得していたそんな時代でした。Langmuir-Hinshelwoodの機構に基ずくとそういう機構になるわけです。実際に反応中に吸着を測ってみますと、水素はいかなる形でも全く吸着しておりませんで、窒素だけで、反応は表面窒化物層の生成と分解のダイナミックなバランスをしながらで進んでいることがはっきりと示されるわけです。)

 それは今回討論会に続いて行われる「in-situ characterization of catalyst」触媒研究歴史における世界初めての新しい研究方法の幕開けでした。

丁度半世紀前の触媒討論会 ・・・  次回に続く 

 

 これは連載

 


nice!(7)  コメント(2) 
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コメント 2

ゼロ次反応というのは魅力的です。幕開!パチパチ。
by (2007-09-29 11:18) 

難しくなってきました。
by (2007-09-29 14:04) 

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